はじまり⑤
久しぶりに、はじまりシリーズの続きを。
初めてかかった心療内科さんの薬を飲んで一ヶ月もしたらすっかり、あの嫌な恐怖感や不安感、動悸は起こらなくなってた。
私は風邪が治ったのに風邪薬なんている?っていう考えだったから、こんなに落ち着いたなら、すぐ薬を止められるだろうとおもってたのよね。
でも、実際心療の先生は、症状が治まっても飲んでください、ばかり。しびれを切らした私は、とうとう勝手に減薬を開始してしまった。
だけどなぜかその時はうまくいって、減薬しても何ともなかったの。
そのころ、ダンナの仕事は不規則で転勤が多い職場で、転職を考えてたんだよね。そこに私のこの症状のこともあって、思いきって転職してそれまでいた九州から、東海地方の実家に同居することにした。
実家といっても私の実家で、私はすごく安心してた。両親は私のことを心配してるし、きっと子育てやいろんなことに相談に乗ってもらえるだろうと思ってたし。
でも、十何年ぶりの親との同居はそんなにすんなりって感じじゃなかった。
ゆっくりしろ、というわりにせっかちな父は「これはまだか、あれはしないのか。」と言って、部屋のレイアウトや家具も「お前はセンスがない、分かってない」と意見をゴリ押ししてくる。
そうだった、父とはずっとこんな感じだったなあ。もう丸くなったと思っていたのが甘かった。
そうやって、スタートした実家生活の2か月後に2度目の大きな発作がやって来た。
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